2012年9月22日土曜日

正しいゴルフスイング

私は、ゴルフを始めた頃、スイングに関して、「バックスイングで右へ体重移動しろ」とか、「左へ体重移動してからボールを打て」とよく教えられました。今でも、練習場に行くと、上手い方に同じ事を指摘されます。この教えは、日本のゴルフ指導者の間で広く受け入れられ、ゴルフ愛好家の間でも常識となっています。日本のプロは、体重を左右に移動することで成功しています。ところが、体重移動しながらボールを打つ事は、実践してみると難しいのです。むしろ、打球は、全く体重移動しない方が安定します。アメリカのプロには、体重移動しない人がいます。私は、かねてから、日本ゴルフ界におけるこの常識を、本当に守る必要があるのか、疑問に思ていました。

最近、興味深い写真を2枚見つけました。

ラールソン・プロは、スウェーデン出身の左足1本でプレーする女子プロゴルファーです。右足を失った今でも、ヨーロッパ新人ツアーで活躍する選手です。彼女は、右足が無いため、「バックスイングで右へ体重移動」するとこができません。
Caroline Larsson
http://www.carolinelarsson.eu/



サントス氏は、ドミニカ共和国出身の右足一本でプレーするアマチュアゴルファーです。ヨーロッパアマチュアでハンディーキャップ3を獲得する腕前で、プロを目指してフランスで頑張っています。彼は、左足が無いため、「左足へ体重移動して打つ」ことができません。
De Los Santos 
http://manueldelossantos.com/us/index.html

日本プロゴルフ協会のスイング指導要領は、正しいスイングは一つしか無く、「プロの『平均』こそが最も良いスイング」という考え方のもとに作成されているようです。しかし、2人を見て分かる事は、「正しいスイングは一つではない」ということです。

(おしまい)

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