2011年9月10日土曜日

ローマ字教育の問題

私たち日本人は、英語学習にかなりの時間を費やしてきました。中高で6年間、大学を合わせると10年間も勉強してきました。ところが「英会話」となるとネイティブの4・5歳の子供すら相手にできません。なんてお粗末な、悲しい結果なのでしょう。

なぜ、こんな状況になってしまったのか?

「”R”と”L”の発音が難しいから」と言う人もいます。「日本は島国で英語を話す機会がないから」という意見も分かります。しかし、大学に入学した人であれば、英語の読み書きはかなりできています。少なくても「5歳の子供」に負けることはありません。本質的な問題は別のところにあると考えています。

私たちは、小さい頃に「ローマ字」を習いました。そのため、どうしても
”a”、"i”、”u”、”e”、”o” を ア、イ、ウ、エ、オ と発音してしまいます。
これが失敗の始まりです。英語では、例えば”o” を「オ」と発音することは稀です。

companyは、ご存知の通り、「コンパニー」では無く「カンパニー」です。

ところが、以下の具体例は多くの人が間違えて覚えています。

・「オ」ではなく「」と発音
     copy      「コピー」    ➡ 「ピー」
     coffee   「コーヒー」   ➡ 「フィ」
     office    「オフィス」   ➡ 「フィス」
     job        「ジョブ」    ➡ 「ジブ」
     front     「フロント」   ➡ 「フンツ」
     problem 「プロブレム」  ➡ 「プブルム」

・「オ」ではなく「」と発音
     position   「ポジション」  ➡ 「プジシュン」
     condition 「コンディション」➡ 「クンディシュン」
     control    「コントロール」 ➡ 「クントゥロウル」

人に言ったら笑われそうですが、右の方がマシです。

上の例は、先代の誰かが読み誤り、いつの間にかカタカナ言葉として広まってしまいました。先代は「英語」を「ローマ」字で読むとう失態を演じました。(やむを得ない状況があったかも知れません。)私たちも、小学校で真っ先に「ローマ字」を習い、それが正しいと信じてきました。そのため、正しい発音に修正できずに誤った言葉を暗記しています。問題の本質は小学校における「ローマ字」教育にあると考えています。ローマ字教育は廃止するべきです。

(おしまい)

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