2011年10月16日日曜日

年金よりも海外留学

 世界経済は益々グローバル化し、ある業界で生き残ることのできる企業は数社だけという状況になりつつあります。企業や労働者は、国内の競争はもとより、世界市場でグループを形成して勝利しなければ生き残って行けません。個人においては、英語などの外国語を使いこなし、海外にも人脈を広げる必要があります。
 ところが文部科学省の発表によると、日本から海外への留学者数は近年減少傾向にあります。これは、経済がグローバル化している中で、日本にとっては決して良い傾向とは言えないでしょう。

 海外への留学者数減少の主な原因は日本経済が停滞していることにある、との意見に疑いの余地はありません。しかし、私は、国家予算を若い世代より退職世代に重点配分していることにも、問題の一端があると考えています。
 例えば、年金会計予算(50兆円)の10%(5兆円)を学生の海外留学費用に振り分ければ、留学費1人あたり年間400万円と考えると、125万人もの学生を海外留学させることができます。これは、普通学科の高校生半分にあたる人数です。
 老人にいつまでもお金をかけることにどれほどの意味があるのでしょうか?若い世代に投資し、経済を好転させるよう頑張ってもらう方が、よほど意味があるのでないでしょうか?退職世代も結果的にその恩恵を受けることができると考えます。
(おしまい)

文部科学省 「日本人の海外留学者数」について

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