2012年11月4日日曜日

それでも地球が回っている


「それでも地球が回っている」は、ガリレオの、「地動説」を唱えたため有罪となり、判決が下された後につぶやいたと伝えられている言葉です。現代の私たちは、地球が太陽の周りを回っていることを知っており、当時の有罪判決を馬鹿げていると考えます。しかし、当時の学術的な権威や政治的指導者は「天動説」を支持していました。当時の最高指導者であるローマ教皇もそうでした。
このことは、昔話であり、情報化が進んだ現代社会と関係の無いことでしょうか?得られる教訓は無いのでしょうか?

インターネットが復旧した今、様々な情報に接する事ができます。それらの情報は、色々な側面や立場を反映して表現されていると考えられます。原発に関する政府発表や中国に関する国内報道を見ていると、溢れる情報に対し本当に正しいのか疑問を感じるようになってきました。

私が幼い頃、父は、度々戦時中の話をしてくれました。
当時父は、六甲山に避難していたため、軍艦を建造していた神戸港の風景をよく観察していました。私が最も印象づけられた話は、大本営発表のことです。大本営はいつも、米軍爆撃機が進水まであと一歩につけた建造中の日本軍艦を爆撃し台無しにしていたにも関わらず、日本軍が米軍爆撃機を迎え撃墜したとの嘘を発表していたとのこと。
私は、子供の頃、政府や報道を鵜呑みにしてはならないと教育された様です。

人を見るとき、肩書きや地位、名声、資格だけで判断し信頼に足りると単純に考えることは危険です。テレビやインターネットの報道に関しても、盲目的に信じることは危険です。出版された本、学校で習った事でさえも同じことが言えます。誰であろうと、情報を見るときは、裏、証跡を確認する必要があります。自分の目や耳で確かめた事こそが唯一の真実です。それ意外は全て「参考」情報と言えます。
(おしまい)


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