人にはそれぞれの「幸せ」があります。しかし、次の2つの状況は多くの人に共通する「幸せ」でしょう。
①自分や自分の置かれている状況が、以前より良い方向に改善している
②自分や自分の置かれている状況が、周囲の人より優越している
誰でも、生活の質が向上したり、お金が増えたり、手に入らなかった物を手にできれば、幸せを感じるでしょう。逆に今まで手にしていた物を失ったりすれば不幸に思うことでしょう。
また、周囲より優越していることを認識できれば、幸せを感じるでしょう。例えば、自分の給与が社内の同僚より高ければ、たとえ同業他社と比較し低くても、社内では評価されていると思い幸せに感じることでしょう。
ところが今日、日本の経済は縮小し賃金が下降している中で、多くの人は①を実感できる状況にはありません。
ではどうすれば、皆が「幸せ」を感じることができでしょうか?
②の状況を作れば良いのです。つまり、人々を階層化し自分より下位の層がいる事をハッキリと認識できる状況をつくることです。自分より下の人がいれば、人は優越感を得ることができ、幸せを感じることでしょう。実際、江戸時代は士農工商の下に「非人」や「穢多(えた)」の身分制度があり、社会は安定しました。
問題は最下層の人々の幸せを如何に実現するかがポイントとなります。そのためには、毎年の生活が実際に向上するよう税金で手当てをすればよいのです。その費用は、国民全体の生活を向上させるよりは大幅に節約できます。
これで国家予算を削減しつつも、皆が「幸せ」になれます。
(おしまい)
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