私たち日本人は、英語学習にかなりの時間を費やしてきました。中高で6年間、大学を合わせると10年間も勉強してきました。ところが「英会話」となるとネイティブの4・5歳の子供すら相手にできません。なんてお粗末な、悲しい結果なのでしょう。
なぜ、こんな状況になってしまったのか?
「”R”と”L”の発音が難しいから」と言う人もいます。「日本は島国で英語を話す機会がないから」という意見も分かります。しかし、大学に入学した人であれば、英語の読み書きはかなりできています。少なくても「5歳の子供」に負けることはありません。本質的な問題は別のところにあると考えています。
私たちは、小さい頃に「ローマ字」を習いました。そのため、どうしても
”a”、"i”、”u”、”e”、”o” を ア、イ、ウ、エ、オ と発音してしまいます。
これが失敗の始まりです。英語では、例えば”o” を「オ」と発音することは稀です。
companyは、ご存知の通り、「コンパニー」では無く「カンパニー」です。
ところが、以下の具体例は多くの人が間違えて覚えています。
・「オ」ではなく「ア」と発音
copy 「コピー」 ➡ 「カピー」
coffee 「コーヒー」 ➡ 「カフィ」
front 「フロント」 ➡ 「フランツ」
problem 「プロブレム」 ➡ 「プラブルム」
position 「ポジション」 ➡ 「プジシュン」
condition 「コンディション」➡ 「クンディシュン」
control 「コントロール」 ➡ 「クントゥロウル」
人に言ったら笑われそうですが、右の方がマシです。
上の例は、先代の誰かが読み誤り、いつの間にかカタカナ言葉として広まってしまいました。先代は「英語」を「ローマ」字で読むとう失態を演じました。(やむを得ない状況があったかも知れません。)私たちも、小学校で真っ先に「ローマ字」を習い、それが正しいと信じてきました。そのため、正しい発音に修正できずに誤った言葉を暗記しています。問題の本質は小学校における「ローマ字」教育にあると考えています。ローマ字教育は廃止するべきです。
(おしまい)